エプロンの迷宮
- なんや、これ?
- あれ、ここは?
- 決戦っ!!
- 大団円・・・?
なんや、これ?
「あれ、これなにー?」
「じょでぃ、見たことある!これ、中に入るヤツやっ!」
「これ、ええやーん♪ここ、じょでぃの別荘にするわー」
・・・そこに入るのかい?
「ボクも入りたいー!」
ごめん、ここ狭いからヒトリずつやわ。
「うーん、じょでぃ、後で替わってよー?」
「うん。・・・後でなー♪ふふ、ヌクヌクやー☆」
「お母ちゃーん、じょでぃが全然替わってくれへんー。」
もうちょっと待ったげて。ちゃんと替わってくれるから。
「ほんまにー?」
あれ、ここは?
「あれ?ここは何やろ?」
ポケットです。
「ええから、早くどいてよー。入れへんやんかー。」
本来、猫さんはそのポケットに入るのです。
「ちょっと待ってよ、今調査しとんやから。」
入るかな?入ってくれるかな?
「何もなかったわ。じゃ、交代。」
あー、気づかんかったかー。
「温もった?」
「まだ。」
「もう出る?」
「まだやって。」
決戦っ!!
「もうええやろっ!交代してーっ!!」
「まだ交代せぇへんーっ!!」
「うーん、突入失敗や・・・。」
「確かに、ここヌクヌクやなぁ☆」
大団円・・・?
そろそろ出てくださいな。
「うーん、終わりかぁ。」
「また、それ持ってきてなー♪」
前ポケットに、猫さんが入れるエプロン。
フタリはずっと、お母ちゃんとエプロンの間に入っていました。
次回こそは、ちゃんとポケットに入って欲しいと思います・・・。